正直不動産だけじゃない!不動産に興味をもったら読むべきマンガ
不動産関連の仕事をしていない限り、一生のうちにそこまでたくさんは経験しないであろう不動産のことについてあまり学ぶ機会はないかもしれません。
しかし、数回しか体験しないかもしれませんが、賃貸だろうが、もちろんマイホーム購入の場合も大きな買い物です。
実は知っておくと初めて上京したときの部屋決め、賃貸の退去時、マイホーム購入、不動産投資などさまざまな場面で役立ちます。
以前放送されていたボンビーガールの上京ガールには何度もハラハラというか若干イラつきまで感じました(笑)
知っておけばよかった、、と住み始めてから気づいては遅い。
私はいつか注文住宅でマイホームを購入することを今後の目標にし、そして『正直不動産』という漫画にたまたま出会ってから、不動産のことについてさらに興味を持ったので、不動産に関わる漫画を探しては読んでみました。
宅建の参考書を読むとかだとなかなかハードルが高いですが、漫画という形であれば不動産の情報に触れやすくなります。
今回は不動産のことについて楽しく触れることができる漫画を紹介させてください。
目次
吉祥寺だけが住みたい街ですか?
東京都内で住みたい街と言えば「代官山」「自由が丘」「恵比寿」などに続いて必ず挙がってくるのが「吉祥寺」です。
このマンガの舞台となるのは、そんな憧れの街「吉祥寺」・・・ではなく、吉祥寺以外の街。
正しくは、吉祥寺の不動産屋へ来た人が、吉祥寺以外の街の魅力に気づいていくお話で、それが「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」です。
物語は1話完結で、さまざまな事情を抱えた人たちが、吉祥寺に古くからある重田不動産へ部屋を探しにくるところからスタートします。
全6巻(30話)となっています。
ロックな双子による型破りな不動産仲介
重田不動産で待ち構えるのは、ロックな双子の姉妹、重田都子(みやこ)と富子(とみこ)。
両親の後を継いで不動産仲介業を営んでいます。
この双子の独特な接客によって、吉祥寺に住みたいと思って相談に来たお客さんが、最終的には他の街で契約を済ませて行くのです。
街を紹介する様子は細かい部分まで著者のこだわりが見えて、マンガを読んでいる人もその街へ住みたくなってしまいます。
「吉祥寺はたしかにいい街だけど、吉祥寺だけがいい街じゃない」
都子がお客さんに向けて放ったこの言葉が、物語のすべてを表しています。
吉祥寺やめよっか?
第1話で重田不動産に訪れるのは、同棲していた彼氏と別れて吉祥寺で新しい部屋を探そうとしていたイラストレーターの女性。
地方から東京へ出て来てからの7年間ずっと吉祥寺に住んでいました。
新しい物件も吉祥寺で探しているのは「特に住みたい街がないから」というなんとも冴えない理由。
都子や富子と話しているうちに「吉祥寺やめよっか?」と言われて、車で案内されたのが雑司が谷でした。
女性が雑司が谷に来たのは初めてですが、都子と富子に街を案内されるうちに、魅力を感じるようになります。
美味しいカフェや好きな古本屋、渋谷・新宿・池袋へのアクセスの良さなど、雑司が谷は女性の好みにぴったりの街だったのです。
そして、都電荒川線のノスタルジックな雰囲気が決め手となり、この街で新しい生活を送ることを決意したのでした。
第2話以降で登場する街も、五反田・錦糸町・駒澤大学など「住みたい街」のランキングでは、下位になっていることが多い街が出てくるのですが、漫画を通じて、それぞれの街の良さを知ることができます。
上京する方なんかはこの漫画を読んでイメージを膨らませるといいかもしれませんね。
ドラマ化もされている
実はこの『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』はドラマ化もされています。(テレ東深夜)
重田姉妹を森三中の大島美幸さんとメイプル超合金の安藤なつさんが演じました。
番組は大きく3部構成で、前半は各回「吉祥寺に住みたい客」としてゲストを迎えます。
原作では客はほとんど女性ですが、ドラマでは男性の客も登場しました。
中盤には又吉直樹(ピース=本人役)の物件探しのやり取りを描いたもの、後半は主人公の重田姉妹が、居酒屋でこの日のドラマの内容についてフリートーク形式で振り返るコーナーという構成でした。
神楽坂、十条、蔵前、経堂といった街が取り上げられたのですが、漫画の雰囲気のまま映像で街の良さを掘り下げる形となっていたので、映像でよりイメージしやすく本当にその街に住みたくなったりもしました。
たまたま昔ドラマを何話か見ていたのを今回漫画で読んでから思い出しました(笑)
プリンセスメゾン
「家を買えば幸せになれますか?」
この哲学的とも言える問いの答えを探し求める女性たちを描いたのが、『プリンセスメゾン』です。
ほっこりするストーリー展開もさることながら、人生に迷う女性たちの息づかいが伝わってくるような描写も魅力の作品。
こちらの作品もNHKのBSプレミアムでドラマ化されました。(キャストは森川葵、高橋一生など)
独身女性が思い描く理想のマイホーム
主人公の沼越幸は、小柄な26歳の独身女性。
高校卒業後に上京して以来、8年間チェーンの居酒屋に勤務しています。
おさげ髪がトレードマークで、普段は無口でおとなしいけれど、居酒屋での仕事はハキハキとこなす彼女。
何を隠そう沼越さんは、ボロアパートで質素な生活をしながらコツコツと貯金して、いつかは自分のマンションを買うことを夢見ているのです。
僕もまさしく可能な限り安い賃貸に住んで、将来のマイホームのためにお金を貯めているのですごい気持ちが分かります。
そんな沼越さんの休日は、決まって新築マンションのモデルルーム内見。
長年理想のマンションを追い求めている沼越さんの知識は、そこらの若手不動産営業マンよりも数段上回っています。
たとえばモデルルームで目立つような装飾があるのは、ほとんどオプションということは当然知っていて、さらに間取りによってどのオプションが適用できるのか、など専門的な質問をどんどん営業マンへ投げ掛けていきます。
沼越さんのことは、マンションを販売している大手不動産会社・持井不動産の社員たちにも知れ渡っています。
特に、現場責任者である伊達(ドラマでは高橋一生)は、沼越さんの細かい要望まで把握して丁寧な接客をします。
「家」を通して交わる人間模様
物語は沼越さんを取り巻く女性たちの、家への想いや価値観のすれ違いと共に進んでいきます。
持井不動産のベテラン派遣スタッフである要さんは37歳の独身女性。
ある日、偶然入った居酒屋で働く沼越さんと遭遇し、彼女のひたむきさに心を打たれます。
そして、狭い家に独りで暮らしている自分を見つめ直し、住む家について改めて考えるのでした。
「独身女性が家を買うこと」について、様々な角度から人間模様を映し出しているこの作品は、同世代の女性から非常に高い評価を得ています。
さらに、各話の間には「プリンセスメゾンの人々が教える『運命の物件』を見つけるためのチェックポイント」として、内見で見るべきところや意外な落とし穴など、役立つ情報が満載です。
正直不動産
やはり最後のおすすめは、こちらも来年、山Pこと山下智久主演でドラマ化が発表された『正直不動産』です。
正直不動産に関してはこちらの記事で詳しく書いているので割愛しますが、不動産知識を漫画で学びたいという方にとってはやはりこの漫画は非常におすすめです。
こんなところまで描いていいの?というレベルまで描かれているので、不動産屋の営業さんに「最近、正直不動産っていう漫画読んだんですけどあの漫画楽しいですよね?」みたいな話を振るとすごいプレッシャーを与えることができるそうです(笑)
さいごに
今回3作品を紹介させて頂きましたが、不動産についてもっと知りたいという欲を叶えてくれるのは恐らく『正直不動産』だと思います。
ただし、ストーリーとしてはもちろん魅力的なキャラクターが多数登場し、人間模様など楽しむことができますが、不動産に興味のない方にとっては少しハードルが高い作品かもしれません。
私の妻は3巻くらいでギブアップしていました(笑)
逆に妻は『プリンセスメゾン』にはハマっていたので、不動産という枠を超えても特に女性は楽しめる作品なのだと思います。
『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』に関してはもちろん作品として面白いですし、不動産知識というよりは、これから上京する人が「どういう街がいいかな」と探すときの事前調査などにも使える漫画じゃないかなと思います。
さぁ、頑張って都心に注文住宅建てるぞ!