外資勤務の先輩が突然クビになったときに感じた私が考える理想の働き方・お金の稼ぎ方
前職の先輩から突然連絡がきた。
先輩は外資企業に勤めているのだが突然来月での契約終了を宣告されクビが確定したらしい。
コロナウイルスの影響で本国や日本含め世界的に業績が大きく落ち込み日本の営業部隊は完全撤退するとのこと。
次の職場を見つけないといけなくなり私の勤務先で採用の募集はしていないか相談をしてきた。
しかし残念ながら私が紹介できそうな事業部ではすべて採用をクローズしてしまっていた。
また、コロナウイルスは少なからず私の会社にも打撃を与えていて、コスト削減により採用を絞っているため他の部署を紹介することも難しいかもしれない旨を伝えた。
外資の場合は入社時に会社都合でいつでも雇用契約を終了できるという書面にサインをしなければいけないらしい。
覚悟はしてたからと気丈にふるまってはいたが、来月から無職になるかもしれない焦りからかとても疲れているように感じた。
同棲をしていた彼女とそろそろ年貢の納め時かな、みたいな話をしていて結婚間近だったはずなのでなおさらだ。
日本企業か外資企業か
ただ、もちろん気の毒ではあるのだけれど自分の人脈をフル活用してでもサポートしてあげようとか正直そこまでの気持ちにはなれなかった。(ひどい言い方だけど)
というのも先輩は営業成績に紐づいたインセンティブにもよるけれど年収1,500~2,000万円ほどはもらっていたはずだし、湾岸タワマンの一室を所有しているし、しばらく無職でも食べていけるはずなのだ。
昔はよく一緒に夜遊びしていたが当時から今夜は遊ぶと決めた時の羽振りはとてもよかった。
なのでなんとかなるでしょと勝手に思っている。
外資はやはり給与水準が高い。
思い出すのは私が以前勤めていた会社がある外資同業会社の日本部門を買収したとき時のことだ。
買収元である私が勤めていた日本企業が自分たちの人事制度に近づけていったのだが、外資の自由な働き方から一変したことで一部が退職し、そして給与水準を徐々に日本側に近づけることが決まる直前には責任者だけを残して全員退職してしまった。
でも話を聞くと、いくら福利厚生とかごまかしたとしても、どう考えても全員辞めると納得するだけの差があった。
そういうのを目の当たりにすると今でも外資でいつか挑戦して年収水準を上げてみたいという気持ちはある。
日本的経営のよさ
ただ考えさせられたのが先輩から連絡があった翌日のことだ。
大学時代の友人たちと流行りのオンライン飲み会をした。
友人のひとりは日本の某旅行代理店に勤めていて予想通りコロナの影響で悲惨な状況だと言っていた。
ボーナスなんて期待するだけ無駄だしどうしようもないと笑うしかない感じで話していた。
しかし中間管理職である彼から現時点では会社はいかにして社員の雇用を守るかということに全力を注いでいるという話を聞いて少し驚いた。
どう考えても旅行業なんてコロナウイルスの影響を受けている筆頭なのに家族経営というかなんというか日本企業ってすごいなと思ってしまった。
昔に比べれば日本企業も終身雇用という概念はなくなってきたし、大胆なリストラとかも増えてきたとは思うけれど、外資に比べればいまだに圧倒的に雇用が守られている。
もちろんこれが正しいとは思わないし、先を見据えて人員整理や新規事業創出に注力すべきかもしれない。
この日本的経営がやる気のない無能なおっさん社員を抱えてしまうことにつながり、彼らが人件費を圧迫し、そういう人を食べさせないといけないがために給与水準を上げられない側面はあると思う。
成果にコミットしない人に対して高給を払い続けるのはそりゃ無理だ。
でもコロナウイルスという不測の事態でも可能な限り雇用を守ろうとする日本企業って安心できるなと改めて感じてしまった。
私の父も外資に勤めていたのだが50歳前後でリストラにあってしまい、そこからのキャリアが結構大変そうだったのを傍で見てきたから余計に思うのかもしれない。
友人の話を聞いて、私も日本企業に勤めており外資の同業他社の方が給与水準は圧倒的に高いのは知っているが今の会社にしばらくいるべきだなと思ってしまった。
危機感は成長の原動力
と言いつつ働き方も守りに入るべきかというとそれは違うと思う。
日本企業で安心しきってだらけた使えないおっさんになってしまうとそれはそれでリスクだ。
能無しになってしまい何かあって放り出されたらおしまい。
そういう危機感は常に持つように心がけていて、怠けずに頑張らないとなとすぐに自分を戒めた。
特に私の場合は根が面倒くさがりのマイペースな人間なので危機感がないとすぐに怠けてしまう。
そういうヤバいときはパフォーマンスが落ちたら給与減らされる、役職降ろされるぞと自分に言い聞かせて危機感を持つようにしている。
そういう意味だとやはり外資で働く人の方が優秀な人は多いと思っていて、それはいつクビになるか分からない危機感の中、継続して高い目標を達成し続けなければならないので強制的に成長できるからだ。
そして、その成果に対してしっかりと報酬が支払われる。
外資はあっさりクビになるリスクはあるが、何か起きてもすぐに立て直せる戦闘力の高い人は多いなと周りの知人を見ても思う。
うん、厳しい世界ではあるけれど仕事なんて成果出してなんぼだからやはり外資の方が正しいのかもしれない。
でも現時点では今の会社を気に入っているし、どこか根底に日本の会社で日本経済を元気にしたい、日本発で世界と勝負したいという想いがあるので個人的にはしばらくは今の日本企業で働く気がする。
常に成果がダイレクトに報酬に結び付くのもやはり精神的負荷は高そうだ。。
(日本企業もそうであるべきだけど、会社によるものの減給とかも少ないので外資よりやはり緩い)
複業で心の余裕を生む
内資と外資どちらを選ぶかはその人の価値観によるところも大きいのでどちらがおすすめというのはない。
ただ、どちらであっても副業をして収入の柱をいくつか作っておくべきだと思う。
収入の柱が複数あることで何かあった時のリスクヘッジにもなる。
リスクヘッジになるし、そもそも会社員の場合、本業の収入だけで不自由ない暮らしを実現することは一部の人を除いてほぼ不可能だと思う。
年収1,000万円がまずはひとつの目標みたいになっているけど、1,000万円もらっていても都心で3LDKのマンションを買って、子供にはなるべくいい教育を受けさせてあげたいから中学から私立もとか言い出すと全然足りない。
1,000万円でもカツカツというか、かなり厳しいのではなかろうか。
不動産情報を見るのも好きなのだが、私には手を出せない物件ばかり。
私が力不足なだけかもしれないが、日本企業の給与水準と都心の不動産価格はバランスが合っておらず、そのせいで多くの人は節約が必要な苦しい生活を強いられている気がする。
住宅ローンのために定年まで必死こいて働くのなんて嫌だ。。
リスクヘッジの意味でも、収入を増やす意味でも副業というのはこれからの時代は必須だと思う。
自分でブログメディアを立ち上げてアフィリエイトを頑張るでもいいし、YouTuberでも投資でもいいと思う。
今の時代、アフィリエイトの記事作成、YouTubeのスタジオやカメラ、なんでも外注やレンタルができる。
ジムで走るくらいならUber Eatsの配達員をやって小銭を稼ぐのもありかもしれない。
個人的にはコンビニバイトのような労働集約型の副業よりは、低コストで始められて時給のように収入は決まっていないが積み上げ型で大きく稼げるかもしれないアフィリエイトなどがおすすめ。
ただ悩んでいる暇があるなら自分に合っているビジネスを早く見つけて隙間時間でもいいからコツコツ積み上げていくべきだと思う。
本業以外に収入の柱があると心の余裕が生まれて本業でももう少し俯瞰的な視点で見れたり、会社になんとしてもしがみつくというわけでもないので本質的な仕事ができる気がする。
私の周りの仕事ができる人もアフィリエイトや投資など手段は様々だが副業で一定の収入を得ていることが多い。
家族、特に子供には不自由ない生活をさせてあげるのは前提だけれど、なるべく若いうちに死ぬまでお金に困ることはないレベルまで資産をつくって、その後は自分の好きなことだけをやって生きていたい。
30代のうちに資産1億円、会社勤めしなくてもいいレベルまで到達できたらのんびーり生活したい。。
怠け者だからこそ、いつか最大限怠けられる日を夢見て今は耐えてやり切るしかないのかなと思っています。